矯正治療用アンカープレートを用いた矯正治療
難症例に対応する技術。
一般的な矯正では、ワイヤーでつながった歯と歯が、お互いに引っ張り合うことによって移動し、歯並びが整っていきます。
一方、矯正治療のためのアンカープレートを使用した矯正治療は、顎の骨に矯正治療用アンカープレートを固定して、それを支点に歯を引っ張り、移動させていくという方法です。今まででは困難だった治療にも対応できます。
矯正治療のための
アンカープレートを
使用した矯正治療のメリット
01.歯の移動効率が高い
矯正治療のためのアンカープレートを顎の骨に固定するため、奥歯の好ましくない動きを制御でき、その結果移動効率が高くなります。
02.難しい症例にも対応できる
従来の矯正装置では不可能な移動が可能になりますので、従来では治療が難しかった難症例にも対応が可能です。開咬や上顎前突などは典型例です。
03.歯が持つ本来の機能と美しさを引き出せます
矯正治療のためのアンカープレートを使用した矯正は治療技術的な限界点が高くなるため、健康な歯を抜かずに済んだり、笑った時必要以上に歯ぐきが見えてしまう”ガミースマイル”などの改善します。
矯正治療のための
アンカープレートを
使用した矯正の治療例
- 症状前歯で噛めないこと
- 装置エッジワイズ装置(デーモンクリア)、IPR、顎間ゴム、SMAP
- 年齢(性別)16才(女性)
- 治療費90万円(税抜き)、SMAPは約20万円
- 治療期間36ヶ月
- 抜歯部位上下顎両側第一小臼歯4本
1.治療前の歯並び
口が閉じにくく、前歯でかめないことを主訴として来院されました。舌癖があり上下の前歯が唇側へ傾斜していて、オトガイも後退している状況でした。口元の前突を改善するには(プラン1)矯正治療のためのアンカープレート(SMAP)を使用したカムフラージュ治療、(プラン2)根本的に骨格から改善する外科的矯正治療、この 2つの選択肢がありました。患者様の選択されたのは1、骨格はそのままで最大限口元のバランスを改善することでした。治療は舌機能訓練を行いながら矯正治療を行いました。
2.治療中の歯並び
顎内固定として TPA(トランスパラタルアーチ)上顎大臼歯部頬側に矯正治療のためのアンカープレート(SMAP)を埋入、これを支えとして前歯を後ろへ 下げました。
3.治療後の歯並び
叢生は改善、前歯で咬めていなかったのですが矯正治療によりしっかり咬合できるようになりました。上の歯を抜いたスペースは、奥歯が前に来ることなく、 前歯を後ろへ下げることができました。上顎大臼歯を SMAP 利用することにより適切にコントロールし、咬合だけでなく顔貌の改善も大きく改善することが
4.治療前後比較
口元のバランスは、上下の前歯が後ろへ下がったことにより大きく改善しました。図では青色が治療前、赤色が治療後の状態です。
治療例はあくまでこの症例に対するものであり、症状により治療に適した装置・治療期間・治療経過は異なります。
詳しくはカウンセリングにてご相談下さい。
アンカープレートを用いた矯正装置での治療による、リスク、副作用として装置交換当日から2~3日、噛み合わせると違和感があります。 また、数日歯がしみることがあります。他には歯根吸収の可能性、骨レベル低下の可能性、虫歯の可能性がある SMAP は不潔にすると腫れやすい などが上げられます。
矯正治療のためのアンカープレートを使用した矯正治療の注意点
非常に治療技術の限界点が高い、矯正治療のためのアンカープレートを使用した治療ですが、いくつかの注意点もあり、どなたにでも適応できるわけではありません。患者さんの体質によっては アンカープレートが適合せず、抜け落ちてしまう場合があります。また子供さんの場合基本的に適応できません。永田矯正歯科では患者様の治療負担軽減のため、カウンセリングで治療法のメリットやデメリットなどについても詳しく説明しておりますので、ご自身に適した治療法を選択していただけます。お気軽にご相談ください。
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